関西ダンマサークルの報告2011.7


関西ダンマサークルの報告をさせて頂きます。

午前中
自主瞑想

午後
・関西運営会議
・法話:“騙されない生き方 ~嘘に踊らされず、疑心暗鬼にもならない方法~”の
CDを聞く。
(2011.4.23 国立オリンピック記念青少年センター)

お昼の時間にはカレーと果物ジュースをいただきました。
ついでに、食事の観察について書かれた色紙もいただきました。
現在、私個人は、冷蔵庫に貼っています。
有難うございました。

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<後半>
以下が、その内容です。
(サークルで配布された資料をコピーしています)

自我愛の矛盾
・コーサラ国王:'自分を大好きだと言っていても、身口意で悪行為をする人は、
自分自身の敵なのです。その人々は言っていることと反対のことをやっているの
です。'
・自我愛の矛盾についてのこの感想はお釈迦様も認めます。

自分好き
・生命の自分好きは現実です。
・四方八方どこを調べても
 自分に勝る、好きな人は観えず。
 生命には自己がそれほど好きです。
 自己を好きなら、他に害を与えないこと。

無駄な批判
・あの人、この人、政治家、世界が人々を騙している。嘘をついていると、勝手
にいっても、
・それは、無意味な行為です。
・世界は治せないものです。
・自分も他を騙しているでしょうに。
・世の人間は他人を批判することで、聖者被りをする。
・自分が他を騙すことを止めれば良い。

騙されて損する
・相手が、利益を求めて騙すので、損するのは当たり前のことです。
・しかし、何故、騙されるのでしょうか。
・人の話に乗ったところで、自分が得するという錯覚があったからです。
・自分の利益に目が眩んで、客観性を失ったからです。
・騙すのは世の仕事。騙されないのは自分の仕事、責任です。

限りのない騙すテクニック
・生命の出現からも人を騙すことをやってきたのです。
・ですから、騙し屋のテクニックは、個人の安全対策を遙かに超えています。
・騙されないようにするのは、極限に難しい。
・嘘も先に言えば、繰り返し言えば、事実になるという話があります。
・事実になるのではなく、皆、まんまと騙されただけなのです。

騙しのプロ - 宗教
・神や超能力や奇跡や告げや予言や神が邪(よこしま)な行為をして子供を作っ
たとか、
「おれに縋(すが)らないと救われない」、「この神に逆らうと地獄行き」、
神の力で病気を治してみせる、商売繁盛にさせてみせる、希望・願望を叶えて見
せる。
・皆、大事な話だから、事実だから、一斉に乗りましょう。
・しかし、得するのは宗教家だけです。

騙し屋のプロ - 宗教
・仏陀は、学問的に見ても偉大なる人物です。
・歴史的な人物です。
・その教えは、事実に合っているか否かを調べる権利・自由を与えて、事実のみ、
人の・他人の役に立つことのみを語ったのです。
・二度と生まれ変わらないので、私たちから何の利益も期待しなかったのです。
・しかし、摩訶不思議-仏陀が生まれ変わっている。では、信じましょう。

騙し屋のプロ - 宗教
・神が奇跡を起こして何億もいる人々の中でたった一人を病気から治す。
ほんとかどうか確かめる方法はありません。
・科学的に事実になるためには繰り返すことが必要ですが、神の奇跡は二度と
繰り返さないので、皆、揃って信じるのです。
・唱えたら、煩悩がなくなる、覚りに達する呪文もあります。お金を払って学び
ましょう。
・呪文の言葉に意味がないことはありがたいね。

騙し屋のプロ - 政治家
・命をかけて国民のために頑張るのです。
・しかし、国民はいつでも、今のまま。
・国民の意見をよく聞いて、それに従って政治をする。
・国民は皆、自分が統治しているような気分で喜んでいます。
・選挙制度がなかったら、その美しい言葉は聞けなくなりますよ。

騙し屋のプロ - 大企業
・商売の世界は明らかに自分の利益で動きます。騙してないのです。
・しかし、作る、開発する品物は世界一です。何の欠陥もない、
何の害もない代物ばかりです。
・消費者が買う気にならない場合は派手に宣伝してマインドコントロールすれば
よい。
・そうしてでも、人を助けたいのです。

騙し屋のプロ - 科学
・科学は事実を発見する。しかし、間もない内、別の科学者がその事実を訂正す
る。
・今、事実だと信じ込んでいる科学は、後、嘘でしたということになります。
・天文学的な数字のお金を使って、宇宙開発、武器開発、などをしているのは、
・本当に人類のためです。
・科学者の権力者のロマンのため、権力のためではありません。信じましょう。

正直な人の発見
・親は子を騙す。子も負けないで親を騙す。
・友人同士でも、利益が絡んだら、裏切ってもそれほど悪くなさそうです。
・可愛い人を自分の所有物にするために、「命よりもその人のことを愛してあげ
ます。
命をかけてでも守る約束をします。」
・本当のことなので、女性の方々これを信じなくては罰が当たりますよ。

正直な人の発見
・結局は、人を騙せない人がいると言うことはあり得ない話なのです。
・触れたものを金にしてくれる「賢者の石」と似ています。
・それは、生命の自我愛の問題です。
・度を超えた騙しは断言、罪ですが、
・完全になくすためには世の道ではなく、仏陀の語られた中道を実践することで
す。

煩悩があるから騙される
・死にたくはないとアホなことを考える、程度を超えた欲深い人は、「○○を信じた
ならば、死後、永遠の天国だ」という話にのります。
・しかし、死なないと天国にいけないのがオチです。
・永遠の天国を信じる人は何故、一斉に自殺することを考えないでしょうか。
・子供が病気になったら、母親は神に頼む。

煩悩があるから騙される
・金が欲しい、権力が欲しい、性欲を満たしたい、結婚したい、将来は不安だなどの
束縛があれば、必ず、誰かのカモになります。
・1510の煩悩があるから、それぐらい騙される引っかけを持っていると思った方が
良いのです。
・ですから、煩悩を制御する生き方は騙されないための安全装置になります。

疑心暗鬼
・ここまでの話は、疑心暗鬼を応援したことになります。
・しかし、違います。疑心暗鬼になるのは、「信じていたのに※※」という無知な
人です。
・疑心暗鬼は無知の証拠です。
・覚りに達してない生命は初めから信頼に値しないのです。
・自分には自分のことも信頼できないのです。

疑心暗鬼
・自分のことさえも信頼できない身分なのだと思って、
・落ち着いてしまいましょう。
・人の話に乗るか乗らないかを自分で判断しましょう。
・乗って、騙されたと発見したならば、私が決めたことだから、相手を恨むことは
論外だと思うことです。

疑心暗鬼
・「私も試してみた。この薬は効きます」。
・神の手を持っている医者がいます。紹介してあげます。
・「納豆を食べると、ガンは治りますよ」
・どういたしますか?
・この人々は全知全能ではありません。
・信じ込んでいるだけです。
・ただ、理性がなく、「かも知れません」を言葉に加えないという間違いを犯し
ている。
許してあげてください。
騙せないようにする技
・相手のことを慈しみます。
・人のことを真面目に心配する気持ちになります。
・自分の利益より、相手の利益を先に考えます。
・自分の利益で話しているならば、正直にその旨を相手にいって、
「お願いします」をする。
・自分が信頼できる人間になって行く過程で、他人に自分を騙すことはできなく
なります。

ブッダが説く信仰から身を守る技
・K?l?ma族の町を釈尊が訪ねます。(PTS,A.I.188)
・「宗教家が自説のみ正しく、他説はすべて偽だというから、皆の話を総合する
と偽に
なります。私たちは宗教の話に疑問を抱いています。」
・と宗教を信仰する気持ちはないことを釈尊に告げます。
・釈尊、「理性のある君たちの態度は正しい」と褒めます。理性を保つ方法を教
えます。

理性に基づいて自分が決める
・1.言い伝えだから(聖典)
・2 伝統だから
・3.皆、これを言っているから
・4.テキストにあるから
・5.理屈は通っているから
・6.○○理論に合っているから
・7.話し方を見ると、一貫性があるから

理性に基づいて自分が決める
・8.自分の考えに、信仰に合っているから
・9.それもあり得る話だから
・10.釈尊のことを尊敬しているから(話している人が偉いから)
・信じてはならない。

理性に基づいて自分が決める
・これは、善であり、これは悪でありと自分人自身で知ってから、
・善を行いなさい。悪を止めなさいと説かれるのです。
・例え、知識人であっても、騙されます。
・ここで、知識人の弱みを説明してあります。
・これで、宗教・信仰から騙されることなく、身を守ることができます。

騙されない、騙さない人
・完全に煩悩をなくした人です。
・自分の利益に完全に達したので、利益を求める必要はないのです。
・覚者に生命に対して憐れみしかないので、信じることに値する。他をいかなる
理由でも
騙すことはしない。
・現象の世界に対する真理を発見しているから、語っている言葉は事実のみです。
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終始、穏やかな雰囲気でいろんな人の話を聞けました。
自分とは違った見方を発見できるのも、また、ひとつの楽しみです。

私個人は、本を読むのが好きな傾向にあるので、知ることに対する弱みを学ぶ必
要があると思って、
部屋にカーラーマ経を書いてある紙を貼っています。

ここには、知識人の弱みを説明してあります、と書かれていて、騙されない生き
方をするには、
理性を保つ方法を実践する必要があるということです。

生きとし生けるものに悟りの光が現れますように

A.T


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