関西ダンマサークルの報告2011.6


関西ダンマサークルの報告をさせて頂きます。

 日時:2011年6月26日(日)
 場所:アラナ精舎
 参加者:12人

9:00~
自主瞑想
お釈迦様への食事のお布施

13:00~
関西運営会議
・7/17(日)住吉大社で行われるブッダの冥想実践会の打ち合わせ
・これから協会で行われる行事等のお知らせ

法話:“騙されない生き方 ~嘘に踊らされず、疑心暗鬼にもならない方法~”の
CDを聞く。
(2011.4.23 国立オリンピック記念青少年センター)

<前半>
以下が、その内容です。(サークルで配布された資料をコピーしています)

騙されたくはない?
・当然な気持ちのようです。
・しかし、あなたは他人を騙してないのですか?
・人とは他人を騙すプロなのです。
・動物さえも他人を騙すことにチャレンジする。
・もし他人が騙すことしかしないならば、
・私は騙されてない、気をつけていますといえない筈です。
・皆、騙されているのです。

何故、他人を騙す?
・自分の利益のためです。
・他を騙すことが自分にとって有意義だと思っているのです。
・ですから、意図的にも、無意識的にも、人は他を騙し続けているのです。
・自分の利益のみを考えることは、エゴであり、自我なのです。
・従って、自我意識がある限り、人は信頼できないのです。

自利・利他
・「自利」という単語を使うことさえもしない。
・誇らしげに、「利他」を謳う。
・これは、とんでもない騙しなのです。
・人には自分の利益しか考えられないのです。
・自分の利益になるならば、他人のことも考えてみることにしますが、
・それほど、うまくいっているのではありません。

「自利」は本能です
・自利意識をこころから取り除くことはほとんど不可能です。
・ですから、白黒のラベルを貼っても意味がありません。
・他人のために、受難することを謳っている人に気をつければ良いだけの話です。
・それから、「自利」とはどのようなものかと学ぶことです。

自利と自我愛
・生命に自我愛があります。
・「死にたくはない」という感情は自我愛を表しています。
・自我愛には知識も、理性も、判断も要りません。
・これは、感情(煩悩)なのです。
・ですから、無知に支配されているのです。
・自我愛は暴走して、自利ではなく、自害を招きますが、それには気づけません。

自我愛から自己愛へ
・自我愛を理性で観察して、自己愛へ成長させるのです。
・意味は分かってないが、「生かされている」という言葉をよく使われています。
・曖昧は妄想の種です。
・ろうそくの炎に独立することはできません。
・因縁によって支えられて、成り立っています。
・命も独立できません。支えられて成り立つ。

自己愛へ進む
・実態として独立した命は成り立ちませんと理解すれば、自我の錯覚が消えます。
・それで、自我愛が「自分に有意義な生き方」に変わってしまうのです。
・自己を支える原因たちに役に立つ態度、生き方をすれば、自ずから自分も守られること、
自分に有意義になることが見えてきます。
・この人は他を騙しません。騙せません。

自我愛の矛盾
・コーサラ国王:‘自分を大好きだと言っていても、身口意で悪行為をする人は、
自分自身の敵なのです。その人々は言っていることと反対のことをやっているのです。’
・自我愛の矛盾についてのこの感想はお釈迦様も認めます。

以上です。

CDを聞いた内容に基づき、世間で起こっている出来事や、日常で起こる出来事などから話し合ったりしました。
政治的、歴史的な話題、震災関係の話題等もありました。


ここからは、私個人的な感想です。

私は前半部CDを最後まで聞きました。

自我愛に関し、身口意で悪行為をする人は自分自身の敵です。
自我愛の矛盾についてのこの感想はお釈迦様も認めます。
という部分がありますが、このあたりも重要なポイントのひとつではないかと推察します。

そういう感情というものは、理性的にみると矛盾で、無知に支配されている。
人間の性格、いや、生命そのものの性格というのは、かなりひねくれた性格して
いるんだね、と観察します。

なので、ヴィパッサナー瞑想により、このかなりひねくれた性格のプログラムを
解読し、そしてこのプログラムを2度と起動しないようにして、無知を破る必要があると感じました。

慈悲の瞑想による、慈悲喜捨のエネルギーというのは、その無知を破るエネルギー源らしく、今年のテーマは、
「善友とともに、慈悲の心を育てて」に決まったようです。

日々の実践を通じて、人格的に成長できるよう、努めてまいりたいと思います。

暑い日が続きますし、これまでの生活よりも節電が必要とされてくるでしょう。
自己愛が重要になってきますね(笑)

生きとし生けるものに悟りの光が現れますように

A.T

<後半へ続く>

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