関西ダンマサークルの報告2011.3


関西ダンマサークルの報告をさせていただきます。

今日、マーヤーデーヴィー精舎で行われた関西ダンマサークルを報告させて頂きます。

 内容:2月27日の”「慈悲」こそは、人類の救いです”の続き

 11、本来心には慈悲はありません・・慈悲という言葉はあるが、心には慈悲はない
 *生命に本来「自己愛」があります・・自己愛を取り除くことは出来ない。
 *それが成長(正常な細胞が癌化するようなもの)し、エゴ、自我、嫉妬、怒りなどの精神病に発展する。
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 *慈悲の実践はその精神病を治し、一切の生命を無差別に、悉く、心配する偉大な心に成長させてくれる
   例)普通の人の心の力をお金に例えると
      ・ 普通の人は、7円や100円しか持っていない・・・何も買うことが出来ない(日本は5%の消費税がかかるので)
      ・ 慈悲の人は、億単位のお金を持っている・・・キリスト教でいっている奇跡と言われる出来事はいっぱいある

 12、他を支配したがる悪魔の心
 *多かれ少なかれ、人は他人を支配したい。管理したい。自分の希望通り生きていてほしいと思う。
 *管理出来ない人、管理から脱出する人を嫌う、敵だと思う、怒りを抱く、恨む。
   例)会社でも上司の言うことをきかない部下に対して、上司は腹が立つ。
     母親が料理を作ったが、子供がラーメンを作って料理を食べないと母親は腹が立つ。
 *生命は本来自由だと思っているから、この行為は、生命の尊厳、生きる権利を壊すことになります。悪魔の心です。
   解説)世界は徹底的に他人の人権、尊厳を壊すので、戦争など悲惨な状態になってしまっている。
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       自分は悪魔の心を持っていると自覚して、「治してやるぞ!」と思い慈悲の瞑想を実践すると早く治療出来ます。

 13、なぜ、皆、うるさい?
 *宗教家、政治家、両親、伴侶、我が子までうるさいのです。
   例)母親が子供を管理しようとすると「鬼!」と叫ぶ。その時はうるさいと感じている。・・悪魔の心が働いています。
 *それは、自分の気持ち、考え、生き方などを強引に押し付けるからです。・・だから、世の中はうるさい。
   例)オウム真理教の麻原は、強引に自分の考えを押し付けた。凄い強引で力強かった為に自分が捕まった後でも教えを信じる人がいる。
 *悪魔の心を持っているのに、正義の味方を演じるのです。
   例)キリスト教、イスラム教、ヒンズー教など全て戦争の教えなのに、所々良い言葉があり、騙されてしまう。内容が解っていない。

 14、愛と慈悲はちがいます
  *宗教家も一般人も「愛」を評価します。
  *しかし、定義がないのでその意味を解りません。勝手に解釈する。
     例)自己犠牲=愛・・・・かっこよくない
        ある人が寝ないで他人を看病する=自己犠牲?
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        やり遂げたら気分がいいのです。
  *    「愛」=「所有欲」        ≠      慈悲
   特徴) 自分勝手に考えている      生命を幸福に導く、普遍的な真理

 15、言わなくても皆に愛がある
  *自分が好きなもの、自分に欠かせないもの、喜びを与えるもの、頼りになるものを誰でも「愛」するのです
  *対象によって、「愛」の意義が変わります。
  *妻を愛する、我が子を愛する、犬・猫をペットを愛する、隣人を愛する、人妻を愛する、社員を愛する等の場合はその中身は、
   対象によって変わるのです。・・中身は曖昧
     例)隣人を愛すると所有欲が広がってしまい、隣に口やかましく言ってトラブルを引き起こす。
  *全て見返りを期待する所有欲です。

 16、言わなくて皆に愛がある
  *原始時代から今まで、人は愛を実践して生きてきたのです。
  *戦っても、人を殺しても、戦争をしてもそれは愛するもののためでした。
  *宗教家が一般人が既に実践している「愛」を乗っ取たのでした。宗教の観念、聖なる概念、特別な行為だとして説教します。
    解説)愛を聖書、コーランにしてしまった。←→宗教は人の教えていないことを教えてほしい。
  *神を愛することは絶対だと言って、「人の大事な愛の気持ち」を壊してしまった。
    解説)人が神を絶対的に愛することにしてしまい、人を愛することはついでにしてしまった。

 17、虎をペットにする
  *愛は所有欲なので、悩み苦しむ羽目になります。
  *愛する人が、自分から逃げることもあります。・・みんな自由だから逃げることもある。
  *愛する者に絡まって精神の自由を奪います。(これは、一般の愛)
     例)長老の初心者指導に参加したお母さんが、家族の夕食を作るために途中で初心者指導を抜けてしまう。
  *神を愛する宗教の「愛」は差別の泉です。悪の根源です。
     解説)神を愛する → 神を愛さない人に対して差別意識が出来る →  怒り、嫉妬が芽生える
         → 人を差別、憎むことに抵抗が無くなる → 異宗教を殺しても、懺悔したら許されると考える
  *虎(=愛)をペットにすると、格好良くて、可愛いが怖いのです。
     例)自分の子供が万引きする、非行にはしると苦しみます。

 18、正しい生き方は慈しみです
  *自我の殻の中にいる私たちは他人の事を先ず危険視するのです。
    例)西洋人が他人と握手するのは武器を持っていない事を示すためです。
  *敵でない、危険がないと確認するまでは、相手と仲良くしないのです。
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  *慈しみの人は気楽で、他を敵視しない。
  *先にあいさつをする。先に微笑む。
     解説)周囲が敵だらけでも慈悲の人は先にあいさつをして、敵でないことを相手が認識する。
         そして、見方を増やすのです。


   法話終了後、皆さまで意見交換を行い、お経を唱えて終了しました。
 次回の関西ダンマサークルはアラナ精舎(大阪府岸和田市)です。
 お近くの方はご参加ください。
  長文失礼しました。

  H. T

~ 生きとし生けるものが幸福でありますように ~

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