関西ダンマサークルの報告2010.4


関西ダンマサークルの報告をさせていただきます。

◆4月25日(日)/マーヤーデーヴィー精舎

9:00~12:30  ウェーサーカ祭準備

12:30~13:30 昼休み

13:30~14:30 関西運営会議

14:30~17:15 勉強会 参加者16名 

今回は“「決断」は、「智慧」で下せ!~誰にも聞けない「答え」を、自分で出すために”の前半部分を聞きました。

<内容のまとめ>

私達は「本能」「感情」「知識」の3つを材料にして物事を判断しています。

「本能」は生存の為のノウハウで、変更は出来ません。自分を守るために瞬時に判断を下すので、事故の時に本能が機能すれば助かります。でも智慧ではないので会社では役に立ちません。

会社、学校、国会などは欲、怒り等などの「感情」によって動いています。
凶暴な人が弱い人をいじめて勝ってしまい、経済不振や自然破壊を引き起こします。

「知識」は狭い範囲でしか通用しないもので、実際の生活にはほとんど役に立ちません。データが正しいかどうかを判断するのに時間がかかって、危ない。
それにデータも変わりますから、その判断がいつまで正しいか分からないのです。1,2週間上手くいっても、それからダメになることもあります。

この3つでする判断は曖昧なものになって、悩みの種になります。

ブッダの教えを参考にして判断能力を身につけるには、「道徳と戒律を守る」を基準にすることです。五戒を破るか破らないかそれだけです。

五戒を守るのは、一切の生命は平等でその尊厳を守るという強い生き方です。
そういう人が判断することは、誰にも迷惑をかけない、おのずとベターなものになります。

周りはギャアギャアと言うので、そこで黙っていることもできます。ですがそれではいけません。引っこんではダメ、山に籠るもダメです。これだと戒律を犯せないだけ。活発、大胆に行動することです。人間とコミュニケーションをとりながら五戒を守ることに挑戦して、社会・学校・会社でよい判断をするのです。

戒律を守ることに宗教は関係ないし、無神論者ということも関係ありません。
仏教国では小さい頃から道徳が身につきますけれど、そうではない人は聞いた時点で戒律を守り自分にとって他人にとって、お互いにとってよい判断をしましょう。「勉強して判断しましょう」では遅いのです。

「善」と「悪」の区別も、「存在って何ですか」と分かっていないから
一時的に決めるだけで、変わります。
例えば第二次世界大戦の時は、国の決めた道徳にのりました。

曖昧な善悪観で判断してはダメです。

<法話終了> 

法話のあと、五戒に関連して「嘘」についての話題、また「五戒を守るのは難しいので実践するにはどうしたらよいか」などについて資料も参考にしながらディスカッションしました。

勉強会のあと戒壇堂で読誦して終了。


生きとし生けるものが幸せでありますように  YO

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